今やコンビニ、コーヒーショップ、地下鉄など、あらゆる場所で、無料Wi-Fiスポットに接続して、インターネットが利用できる時代になりました。
でも、これらの無料Wi-Fiスポット、インターネットを使うと、個人情報(ログインID、パスワードなど)も流れてしまいますが、本当に安全なのでしょうか?
実は、無線は、その信号が空間に流れており、情報が盗聴される危険があります。一般に、無料Wi-Fiスポットは、利便性が優先されるため、安全性は低くなります。
もし、安全対策が取られていない、または不十分な無料Wi-Fiスポットを利用すると、個人情報が盗まれる可能性がありますので、十分注意ください。
実は、町で使える無料Wi-Fiスポットは、ほとんどが、無線が暗号化されておらず、安易に利用するのは危険です。通信内容を盗まれる危険があります。
今回は、安全な無料Wi-Fiスポットの見分け方を紹介しますので、参考にしてください。
なお、①安全でない無料Wi-Fiスポット、②安全かどうか判断がつかない無料Wi-Fiスポットでは、オンライン・バンキング、インターネット・ショッピングなどの、個人情報が必要なサイトは利用せず、閲覧等に限定するなど、十分注意ください。
なお、Wi-Fiには、通信する内容を暗号化する機能があります。もし、
①暗号化機能を利用していない無料Wi-Fiスポット、または、
②弱い暗号化機能を利用している無料Wi-Fiスポット
では、ログインなどの個人情報が必要なページにはアクセスせず、WEBページの閲覧程度にとどめることが必要です。
安全でない無料Wi-Fiスポットでは、ネットバンキングで入力した口座番号やパスワード、ショッピングサイトの買い物のクレジットカードのカード番号などが、盗み見される危険があります。
また、無料Wi-Fiスポット付近では、悪質な犯罪者が、盗聴の機会を狙って、暗号化されていないネットワークを公開していることも多いです。
お店がサービスとして開放しているWi-Fiに接続したつもりが、見知らぬアクセスポイントに接続していることもあるので、本当に注意が必要です。
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■ Wi-Fiスポットを利用する際の注意点
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1.Wi-Fiへは必要なときのみ接続ONにする
Wi-Fiを常に接続許可してしまうと、知らぬ間に正体不明のアクセスポイントに接続してしまう危険があります。
2.暗号化されていないアクセスポイントは使わない
Wi-Fiネットワーク表示画面を開けたときに、カギのアイコンのないWi-Fiスポットには暗号化が実施されていないので、注意が必要です。
3.弱い暗号化「WEP」「WPA」のWi-Fiスポットは使わず、強い暗号化「WPA2」を使っているWi-Fiスポットを使う。
4.暗号化していない、弱い暗号化(WEP、WPA)のWi-Fiスポットでは、ログインが必要なページにアクセスせず、WEBページの閲覧程度にとどめる。
ID・パスワードを使ってログインするネット利用は、パスワードなどの個人情報を盗まれる可能性があります。
5.Wi-Fiの詳細設定で「スキャンを常に実行する」をはずす
設定 → Wi-Fi → 右下の三のマークをタップ → 詳細設定 → 「スキャンを常に実行する」のチェックをはずす。これは電池の節約にもなります。
これがオンの場合だと、Wi-Fiがオフの場合でも、Googleの位置情報サービスと他のアプリでネットワークがスキャンされ、Wi-Fiが自動接続される場合があります。
6.正体不明のアクセスポイントに接続しない。
気づかずに怪しいWi-Fiに接続していることもあります。もしもおかしなWi-Fiに接続していたら、すぐに接続を切りましょう。
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■安全な無料Wi-Fiの見分け方
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(1) スマホのWi-Fi設定画面で、接続するWi-Fiスポットに、”鍵マーク”がついて、暗号化されているか確認する。
(2) ”鍵マーク”があっても、暗号化方式を確認して、強い暗号化方式「WPA2」になっているか確認する。
暗号化方式
・WEP → ✕ 古い暗号化方式で、暗号が弱く、すぐに見破られる暗号化方式
・WPA → △ やや強い暗号化方式だが、それでも不安な暗号化方式
・WPA2 → ◯ 強い暗号化方式で、安心して使える暗号化方式
《無線の暗号化方式》
■WEP・・・昔の方式で弱い暗号方式、使用しないほうが良い
古い暗号化技術で、簡単にパスワードが見破られるため、今は、有効ではありません。使用しないほうが良いです。
■WPA・・・WEPの強化版となる暗号化方式
WEPの強化版となる暗号化方式ですが、暗号化にWEPと同様RC4を使用しているため、セキュリティ強度に不安が残ります。
■WPA2・・・WPA2は WPAの後継規格で、AESの採用が義務化、最も安全
WPAの改良版であるWPA2では、より強力な暗号技術であるAESを採用しているため、WEPやWPAの欠点が全て解消されています。