日経ITproの昔の記事ですが、今から8年前の2008年に、アメリカのセキュリティ関連機関が、未対策のパソコンをインターネットに接続すると、およそ4分でウイルス(悪質なプログラム)に感染したそうです。
未対策PCをネットにさらすと4分で感染――米サンズのウイルス調査:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/pc/article/news/20080715/1006030/
また、国内のセキュリティ組織であるJPCERT/CCなどが2005年4月および5月に実施した調査でも、未対策のパソコンをインターネットに接続すると、およそ4分でウイルス(ボット)に感染するという結果が得られています。
ウソみたいな話で、私もこの話を聞いた時、エッと驚きました。でも、これは専門機関の調査なので、ウソではなく、本当に危険な状況なんだと再認識したものでした。
この2008年から8年が過ぎた現在、インターネットの技術は更に高度になり、それに対応してウイルスなどの攻撃手法や、だますテクニックも高度になりました。
今は、知らない間にホームページがウイルス攻撃用に書き換えられ、安全なはずのホームページですら、見ただけでウイルスに感染する場合があります。
対策無しでは、いつウイルスなどの攻撃を受けるか分からない時代、セキュリティソフト活用などの対策が、パソコンばかりでなく、インターネットを利用するスマホ、タブレットにも必須です。
特に大事なのは、セキュリティソフト活用とソフトウェアの更新です。今回は、これを含めた、基本的なセキュリティ対策及びそれに関係する用語を紹介します。
なお、スマホやタブレットの安全対策も重要ですが、これは次の機会に説明します。
■セキュリティソフトとはインターネットからの攻撃を守る”ガードマン”
常時、インターネットを活用するようになった今、回線を通じて、危険なソフトがいつやってくるか分かりません。
安全対策の基本は、なんといっても、まずは「セキュリティソフト」の活用です。このソフトは、ウイルスや詐欺などの危険なものを防いでくれる最も重要なソフトです。
以前は、ウイルス対策ソフトと呼ばれていましたが、今は、様々な攻撃に対抗するため、「ウイルス・スパイウェア対策ソフト」から「セキュリティソフト」に進化してきています。
この「セキュリティソフト」、ウイルス対策・スパイウェア対策に加え、迷惑メール対策、フィッシング詐欺対策に加え、外部からの不正侵入対策(パーソナルファイヤーウォール)も備えています。
詳細な説明:
http://netyougoschool.blogspot.jp/2016/11/blog-post_22.html
■セキュリティソフトとの付き合い方
セキュリティソフトはパソコンやスマホの安全を影で支えるソフトです。
決して表には出てこないので、なかなか存在が分かりづらく、うまく活用しないと、”こんなはずじゃなかった!”、”期待を裏切られた!”と考えがちです。
セキュリティソフトとうまく付き合うことは大事です。
特に、(1)は最も重要です。最新のウイルス情報を記憶する、ウイルス定義ファイル(ウイルスパターンファイル)を定期的に更新しないと意味がありません。通常、セキュリティソフト会社は、ウイルス定義ファイルを一日数回更新しています。
また、(2)も重要です。セキュリティソフトの使用期限が切れたら、ソフトの効果が低下しますので、すぐに更新ライセンスを購入して下さい。
(1) 「ウイルス定義ファイル(ウイルスパターンファイル)」を定期更新。
(2) セキュリティソフトの使用期限が切れたらすぐにライセンスを購入。
(3) ウイルススキャンを定期的に実行。
(4) パソコンに2つ以上のセキュリティソフトは不可。
(5) プリインストールのセキュリティソフトは体験版で期間限定。
(6) セキュリティソフトを使ってパソコンの動作が遅くなっても多少は我慢。
(7) セキュリティソフトの変更時は余裕を持って。
詳細な説明:
http://netyougoschool.blogspot.jp/2016/09/blog-post_67.html
■セキュリティソフトの選び方
機能や使いやすさなどを考え、自分のパソコン環境にあったものを選ぶと良いと思います。そのためには、インターネットや周りの人からの評判などを参考にして、まずは無料体験版(一ヶ月無料のものが多数)を使ってみたら良いです。
なお、購入時には、
①ライセンス数(いくつのコンピューターにインストール可能か)、
②使用期間(1年版、3年版など)、
③使用しているパソコン・スマホ・タブレットに対応しているか
などを確認してください。
詳細な説明:
http://netyougoschool.blogspot.jp/2016/09/blog-post_50.html
■セキュリティソフトのお勧め
2016年11月時点で、利用者も多く、昔から定評のある、代表的なセキュリティソフトを以下に紹介します。
私が使ってみての経験で、個人的なお勧めは以下です。
①パソコン初心者には、
・トレンドマイクロ 「ウイルスバスター クラウド」、又は
・カスペルスキー「カスペルスキー マルチプラットフォーム セキュリティ」
②パソコンに慣れた人には、
・カスペルスキー「カスペルスキー マルチプラットフォーム セキュリティ」、又は
・ESET「ESET セキュリティ」
③パソコンに慣れた人で、性能の低いパソコンを持っている方には、
・ESET「ESET セキュリティ」
詳細な説明:
http://netyougoschool.blogspot.jp/2016/09/blog-post_93.html
■ソフトウェア更新とは最新版に変更すること、狙われるソフトとは
ソフトは人間がつくるもの、100%安全なソフトはありません。実は、「ソフトは100%正しいことが証明できない」と言われています。
パソコン・スマホのソフトやアプリの、“ソフトの弱点”は、ウイルスなどの危険なソフトに常にねらわれています。よく使われるソフトほど、攻撃の対象になります。
“ソフトの弱点”をねらうウイルスは、セキュリティソフトだけでは完璧に防ぐことはできません。セキュリティソフトを使うことに加え、ソフトを最新版に更新し弱点を無くすことが必要です。
詳細な説明:
http://netyougoschool.blogspot.jp/2016/09/blog-post_98.html
(Windows PC)狙われるソフトBest5は以下のソフトです。必ず、最新版に更新して下さい。
①Windows OSなどのOS系
②ブラウザー(IE、Chrome、Firefoxなど)
③動画再生ソフト FlashPlayer
④PDF閲覧ソフト Adobe Reader
⑤ホームページ関連ソフト Java
詳しい手順は下記資料を参照下さい。
パソコンのソフト更新方法.pdf - Google ドライブ
https://goo.gl/ppBSh7
■ソフト・アプリを入手するには“信頼できるサイト”から
便利だからといって、安易にソフトやアプリを入手すると、ウイルスに感染し危険。
信頼できないサイトのソフトやアプリは危険です。ソフト・アプリは信頼できるサイトから入手してください。
信頼できないサイトのソフトやアプリには、個人情報を盗んだり、不正なサイトに誘導したり、ファイルを暗号化し使えなくする、危険なものがあります。
[パソコンの場合の信頼できるサイト]
以下のサイトは、パソコン関係で、十数年以上、役に立つフリーソフトやシェアウェアを公開しており、利用者も多く、安心して利用できるサイトです。私も、これらのサイトには、長年、お世話になっています。
窓の杜 http://www.forest.impress.co.jp/index.html
Vector http://www.vector.co.jp/
[スマホの場合の信頼できるサイト]
信頼できる場所とは、メーカーや携帯電話会社が用意する正規のアプリケーション・ストア(アプリ・ストア)です。
詳細な説明:
http://netyougoschool.blogspot.jp/2016/10/blog-post_18.html
■パーソナルファイヤーウォール
パーソナルファイヤーウォールとはインターネットとの通信を監視するソフト
パソコンのインターネットとの通信を監視し、外からの攻撃を防ぎ、またパソコンのソフトウェアがインターネットに情報を流出させるのを止めてくれるソフトウェアです。
インターネットからパソコンに不正な通信があった場合、それを止めたり、また、パソコンからインターネットへの通信も監視して、インターネットへの不正な通信を止めてくれます。
詳細な説明:
http://netyougoschool.blogspot.jp/2016/09/blog-post_48.html
■PINコード(個人を識別する番号)
PINは「PIN=Personal Identification Number」の略で個人識別番号とされることもあり、「1234」のような4桁以上の数字のことです。
これは銀行のATMを使う時や、スマホのロック解除などで入力する暗証番号のことを指します。
Windows10では、Microsoftアカウントのパスワードを利用してサインインする代わりに、PINによるサインインが推奨されています。
詳細な説明:
http://netyougoschool.blogspot.jp/2016/09/pin.html